ギター1本で奏でて歌を歌うって何だか楽しそうだし、出来たらカッコいい!
と思ってギターを手にする方がたくさんいるよな。
エレキギターみたいに凄いテクニックとか要らなさそうだし、何だか出来そうだ、、、
しかし、実際チャレンジしてみると、
弾きながらだと歌詞は出てこない、いつもより歌が安定して歌えない、ギターに歌がつられる、演奏も止まる、もうテンヤワンヤですわ。
初めての方はこんな経験しているのではないでしょうか?
僕も弾き語りをやる身として、効率的に練習できるように心がけています。
僕が新しい曲に取り組む際に気を付けていることをまとめてみますので、これから弾き語りをやりたいと思っている方は是非参考にしてみてください。
練習する前の準備
ギターのチューニングは絶対に弾く前にする!
これを怠っている人は絶対に弾き語りが下手になります。
演奏が下手になるとかではなくて、せっかく歌が上手な人でもギターのチューニングがずれているとただの不協和音と化します。
素敵な弾き語り=歌 + ギター
です。
どちらかが音痴なら聞けたものではありません、歌が下手なのは仕方ない、僕もそうだし、でもチューニングをしてあげれば綺麗な音が出るギターがそもそも狂ってるってもったいないですよね。
こんな感じで真ん中にあっていないのはダメ!
細かく真ん中に合わせてあげましょう。
綺麗なチューニングのコツとして一度ペグを緩めて(ゲージが左に寄る方)、それから徐々に締めて(ゲージが右に寄る方)あげましょう。
ギターの構造上、このやり方でチューニングが素早く安定します。
カポタストを付けた後もちゃんと真ん中に合っているかチェックして、チューニングしてあげましょう、付けると必ずどこかがズレています。
わざわざチューナー探すのめんどくさいよ!ってわがままな人はギターに常に挟んでおける「クリップチューナー」を買いましょう!
低価格でそこそこ高性能なコルグのPC-2
高精度、視認性が高い、UNITUNE
自分の好きな曲を選んで練習する
たまにギターの練習方法で検索すると「まずはよく使うコードを覚えよう!」とか書いてあるサイトがあります。
別に悪くはないけど、挫折するケースが高いのでやめましょう。
「なるほど、よく使うコードはCとGとEmとFか、、、、、、よし!覚えたぞ!」
で?
やり切った後にそれで何が弾けるのかも分からず「このコードを使った初心者用の曲はチューリップです。」
とか言われてチューリップやっても全然楽しくないよな。(チューリップ好きの人には申し訳ない)
コードは好きな曲を練習する中で覚えればOKです、沢山練習する中で大体見たことあるコードで溢れてきますから。
弾き語り練習のコツ
シンプルに見えて色々やっている弾き語り
前置きが長くなりましたが、本題です。
結論を言うと
歌とギターを最初から同時進行でやらないようにしましょう。
具体的に言うと「BUMPの天体観測練習しよう、最初のコードはDか、、えーっと♪ごぜんにじ〜(Dコードチャンチャン)」みたいな始め方です、これはダメ。
まず弾き語りって、どういう事をしているのだろう。
ポイント
弾き語り=(歌詞を頭に浮かばせる+歌う)×(コードやフレーズを頭に浮かばせる+指を動かして抑える)×(右手でストロークする)×(etc)
ざっくり分けるとこの様な感じです。
上の式を見てもらうと分かるように頭の中で歌詞やコードが浮かんでこないと体が動かないので、どちらかが飛ぶと終了です。
浮かんだとしても指が動かないとアウト、右手も思ったように動かせないとアウトです。
厳しいようだけど、弾き語りってシンプルに見えて、色んな所に落とし穴があるのです。
さっき書いたみたいに、歌とギターを一緒に覚えようとすると絶対にどちらもうろ覚えになって、スムーズに体が動かないし、完成までに時間が掛かります。
だから、歌とギターは分けて練習をし始めましょう。
まずは歌から覚えよう
歌は何も見ないでも次の歌詞やメロディがスラスラ出てくるまで体に染み込ませましょう。
メロディや歌詞は何回も原曲を聞いて覚えるしかありません。
曲を聴く時もイヤホンやヘッドホンで確かな音程を体に染み込ませましょう。
スピーカーとか車のステレオで聴くとしっかりとした主旋律がぼやけてしまって音程が掴みにくくなるぞ!
これは僕もやってしまっていたのですが、運転中に聴くと効率的に曲を覚えられるような気がしていました。
実際、車の中って走行音とか雑音が混ざって、細かいニュアンスが掴みにくくなってしまいます。
そのため、実際に歌ってみると「なんか原曲みたいに気持ちよく歌えないな、、」って細かい所に違和感が残ってしまい、また聞き直して完成まで時間がかかるので注意しましょうね。
スラスラ出てくるようになったら、その曲のリズム意識して聞くようにしましょう。
ギターの練習に入ってくるとストロークでそのノリを意識して弾いた方が弾き語りのクオリティが上がります。
歌がしっかりしているとギターが多少ヘタっても大丈夫な場合が多いです、ちょっとギターをミスったら歌声でごまかせるくらいに良い歌を聞かせてあげましょう!
次はギターの方の暗譜をしよう
お次はコード進行を体に叩き込む。
テレビを見ながらでも、上の空でも、次のコードが頭の片隅から流れて、指がスムーズに動くまで体に染み込ませましょう。
コード進行の時にほぼ手元を見なくても良いのは当たり前、次のコードへ流れるように行けるようにまで仕上げることが大切です。
手元を見るということは「下を向いてしまう」ということ。
これだとせっかくのあなたの声がお客さんやマイクに真っ直ぐ向かうことが出来ません、魅力も激減してしまうのでなるべく手元は見ないように!
暗譜の時の注意点
一気に最初から最後までの流れを覚えるのは超絶な記憶力を持つ人しか出来ません、イントロ、Aメロ、Bメロ、サビという風に細かく分けて覚えましょう。
Aメロが長いならそれを半分に分けてそこを何回も何回も弾いて細かく覚えていくのがおすすめ。
何も見ないでAメロが全部弾けたら→Bメロが全部弾けたら、Aメロから通して弾いてみて出来たら→サビ
みたいな感じで徐々にできる所を増やしていくのが1番効率的です。
コードを忘れたら、必死に思い出しましょう、すぐに答えを見るのはNG、頭に残りません。
1番を覚えたら2番はほとんどコード一緒のことも多いので気楽に行きましょう。
あと、始めはスローテンポで弾くことをおすすめします。
早い曲だとコードの変更が早すぎて、全く指が追いつかなく、覚えるのも難しく挫折します。
ゆっくりコード進行を頭に入れて徐々にテンポを早くしていけば自然と出来るようになります。
スマホのアプリでメトロノームがダウンロード出来るはずなので必ずゲットして活用しましょう。
進行を覚える段階では右手の動きはダウンストロークのみでゆっくりで大丈夫です。
覚えてからリズムを意識したストロークの動きを考えましょう。
歌とギターを一緒に練習する
ついにこの時が来ました、弾き語りの形にしていきます。
最初はギターを弾きながら、頭の中で歌っていきます。
意外と歌詞かコードのどちらかに集中してしまって、間違う事もあると思いますが、間違っても弾き続けましょう。
ここからは間違っても最後まで演奏し続ける努力が必要!
同じところで詰まって、そこばかり練習していると後の方の記憶が疎かになって、せっかく出来ていた所も出来なくなってしまいます。
一曲通して練習し、詰まってしまうポイントを全部あぶり出しながら通して覚えるようにしましょう。
そうすると出来ている所はドンドン上手くなって全体のクオリティが自然と上がっていきます。
次は弾きながら、歌を声に出してみましょう。
ちゃんと声で音程を取りながら、歌詞を思い浮かべながら弾くとまた一つ難しくなります。
ギターにつられてメロディやリズムがおかしくなってしまう時は「ラララ」とかで音程だけに意識して練習しましょう。
それから徐々に歌詞を当てはめていけばOK!
まとめ:コツコツ地道な練習が大切
弾き語りの練習において大切なのは
焦らず、すばやく一気に練習しないこと
こんなの弾けるのかよ、、って思って必死になって
1日で何時間も練習しても疲れて結局体に残っているのは1、2割の成果、なんてことはザラにあります。
ただ1,2割はめっちゃ出来るようになってるのです。
次の日も練習したら
その日練習した1,2割がめっちゃ出来るようになっているのです。
人間の脳も処理できる範囲は限られています、沢山覚えても1日寝てしまえば7割くらい忘れるそうです。
それよりも1日15分とか30分とか短くても毎日ギターに触ること、歌の練習をすることが習得への近道だと今までの練習で何度も思いました。
急がばまわれ
弾き語りもこれが当てはまるんだなぁ。
せっかくの楽しいギターです、日々の習慣にして、ちまちま楽しんでいきましょう!
ではまた!
イノ