ギターを始めたての頃は演奏中にピックを落としてしまいがちです。
ピックの持ち方は人によってそこまで大きくは変わりませんが、ストロークやアルペジオなどで少し持ち方を変えると弾きやすくなります。
基本的な持ち方を知っておいて、ピックを落とさずに安定して弾ける準備をしておきましょう!
基本的なピックの持ち方
まずは人指し指にピックを置きます。
この時、弦に当たるピックの先が指先の方向に向かないように注意しましょう。
そして、親指はかる~く乗せるだけでOKです!
落とさないようにガッシリと挟むのは腕や指の動きにも制限が掛かってしまいますのでNG。
力加減のポイント
ピックを摘んで、うちわを仰ぐように振ってみましょう。
その時に落とさない程度に指の力を抜いてみて、振っても落ちなければ、その力加減でOKです。
あまり良くない例
人指し指がピックの先の方向に向いている良くない例です。
これだとピックを持つ面積が小さいし、手首の角度もかなり曲げないと弾けないので絶対に落とします。
ポイント
ピックを摘むというよりは、「握る」イメージに近いです。
人差し指と親指で挟んだら、残りの3本は軽く握って人差し指を支えているイメージです。
ストロークに慣れるためのおすすめピック
始めたての時にジャカジャカ弾くと落としてしまうという方は薄くしなりのある物や滑り止めのあるピックを使うことをおすすめします。
ジムダンロップの亀さんマークが付いた定番のピックです。
このオレンジの厚さはミディアムと呼ばれる中間よりも少し柔らかいのでジャカジャカと弾いても抵抗が少なく弾きやすいです。
楽器屋さんにも行くと必ずと言って良いほど置いてあるので、ピックコーナーを覗いてみましょう。
フェルナンデスの滑り止め付きピック、サイズ感とか硬さも個人的には非常に使いやすいです。
ジャカジャカとストロークする時のコツ
激しくストロークをしてもピックを落とさないコツはピックで弦を「撫でる」というイメージで弾きましょう。
画像のように常にピックの先が弦に対して垂直になっていると抵抗が強すぎて、指では支えきれずに落としてしまいます。
ダウンストローク(上から下へピックを下ろすこと)で弾く時はピック先を軽く上に傾けて、弦との抵抗を流しながら弦を撫でます。
ギターは軽く弦を撫でてあげるだけでも、しっかりと音がなります。
逆にアップストローク(下から上へ上げること)の場合はピック先を下に傾けて、弾いてあげます。
画像では少し大げさに傾けてはいますが、このイメージで弾いてあげると引っかかり具合が全く違うのでピックをよく落としてしまうという方は意識をしてみましょう。
アルペジオ等の単音を弾く時の基本の持ち方
弦を一本ずつ鳴らして演奏する事が多い場合は深めに持ってピック先を短く出す方が細かい動きが行いやすいです。
アルペジオの時
ジャカジャカ弾く時
ポイント
僅かな差ですが、単純に弦にピックが当たる面積・距離が小さくなるので、弦に触れて、離してという動作が短くなります。
アルペジオ(単音弾き)におすすめのピック
弾き語りだとコードストローク+アルペジオなんて組み合わせで演奏することも多いので、最初に紹介したオレンジのピックよりも細長いピック(ティアドロップ型)で練習することもおすすめです。
ピック先が細くて小さいので細かい動きもしやすく、短く持つことで音の強弱も付けやすいです。
ただ、ティアドロップ型はトライアングル型に比べて持つ面積が小さいので、ストロークをする時は落としやすい傾向があります。
グリーンとブルーの色の違いはピックの硬さが違います。
グリーンは中間的な硬さ、ブルーは他のメーカーでも記載されているような「ヘビー」という硬めのピックです。
固いほど音の強弱が付けやすく、表現の幅が広がりますが、抵抗が大きくなります。
最初は柔らかいピックでチャレンジして、徐々に固いものにチャレンジして気に入った硬さを選んでみるのが良いですね。
どうしてもピックが滑ったり、持ちにくいって人には滑り止め付きピックがおすすめ。
まとめ:ジャカジャカは浅めに、単音は深めに
- 親指は軽く置いて挟むだけ、力は入れない
- ストロークの時は浅め、アルペジオの時は深く持つ
- 落としてしまう時は柔らかめのピックを使ってみる
- ストロークのコツはピックを斜めに「撫でる」イメージ
基本的なピックの持ち方はご紹介した通りですが、プレイスタイルや人の好みによって様々です。
最初の内は基本を意識して、徐々にあなたの持ちやすいスタイルに変更していくことが大事ですね。
参考になれば幸いです。
ではまた!
ino