手が小さいと指の届く範囲が狭いからギターを弾くには不利なの?という質問をよくいただきます。
不利に感じるけど、全くそんなことないんだ。
どちらかというと手の柔軟性やギターのセッティングの方が重要だぞ。
子供からお年寄りまで楽しめる、それがギター
試しにYouTubeで「ギター 子供」で検索してみましょう。
小学校低学年の子達が自分の体より大きな楽器を抱えて弾きこなしているの、可愛いですね!
じゃなくて、、めちゃくちゃ凄いですよね、大人顔負けです。
KOYORIチャンネルさんはスモールギターでありながら歌って、しっかりギターも弾けているし、エレキを弾いていた二人の子達は恐らく普通サイズのギター・ベースを弾いているから驚きだ。
これを見てしまうと手が小さくてギターが弾けないとは言えませんよね。
だけど、体の使い方はそれぞれ違う
手長 | 1番長い指の先から手首のしわまでの長さ |
指長 | 各指の先から指の付け根のしわまでの長さ |
手長の平均値
男性 | 女性 | |
手長(mm) | 183.4 | 169.3 |
指長の平均値
指長(mm) | 男性 | 女性 |
親指 | 60.8 | 56.0 |
人差し指 | 71.3 | 66.5 |
中指 | 79.5 | 74.1 |
薬指 | 74.5 | 69.2 |
小指 | 59.0 | 54.5 |
ギターのサイズは限られていますが、人間の手の大きさは千差万別です。
人差し指が薬指より長い人もいれば、手の平が大きくて指が平均より短い人もいます。
一概に手が小さいと言っても定義が難しく、「その手を扱い慣れる」という技術の方が必要になってきます。
指が長い短いに関係なく、最初は誰でも慣れるのが難しいんだ。
人間の指はギターを弾く事を前提に作られていないからな。
4フレット分に指が置けるくらいで十分ギターはできる
試しにどの弦でも良いので1フレットに人差し指、4フレットに小指を置いてみましょう。
写真みたいに端に届かなくても、大体届いたら、それでOKです。
今届かなくても大丈夫です、軽いストレッチやギターのセッティングできっと届くようになりますので安心してください。
手のストレッチやトレーニングで弾きやすくなろう
以前に指のストレッチの話をしたんだけど、今回は最低限やってほしい手のストレッチだけ共有します。
手首のストレッチ
壁や両手を使って手首を伸ばしていきましょう。
軽く痛い気持ちいいくらいの伸ばし具合でいこう。
無理すると逆に痛めてしまうから焦らずな。
僕も手首が硬い方なのでお風呂上がりなどのんびりするタイミングで行っています。
グーパーで最低限の握力を確かめよう
弦を押さえる手でグーパーを1セットとして、20セットくらいできれば全く問題ないです。
20セットに届く前に疲れてしまう場合は毎日やってみましょう、数日で慣れてくるはずですので。
ゆっくりやるのではなく、素早くやってみよう。
握力・指力が足りなければハンドトレーナーを使う
最低限の握力を持っていれば問題ないですが、握力を鍛えると弦を押さえる事がどんどん楽になっていくので鍛えていて損はないです。
出来るだけ毎日ギターを触る
始めたてはギターを握る、構える、弦を押さえるということに慣れるのが1番大事です。
毎日触ることで自然と自分の弾きやすいポジションが分かってきます。
握りやすいように手を自身のギターに慣れさせましょう。
弾きやすくするためのセッティング
弦高を下げる
フレットから弦が離れすぎていると押さえづらくなるので高すぎる場合は調整をしましょう。
6弦側の12フレットをネックの横から見てフレットと弦の隙間を確かめましょう。
定規で隙間を測っても良いですが、一円玉硬貨を使って簡単に調べることもできます。
弦高の確かめ方
一円玉を3枚重ねて12フレットと弦の間に挟みます。
そのまま挟まって落ちなかったり、弦を少し広げて硬貨を入れないと入らない場合は弦高は低めなのでOK。
すり抜けて硬貨が落ちてしまう場合は弦高が高い可能性が高いので調整が必要。
自分で弦高を調整するのは初心者には難しいから楽器屋さんや専門の人に依頼しよう。
一応過去に自分で弦高の調整をする記事を書いているから参考にしてみてください。
※ギターの調整はあくまで自己責任でお願いします。
弦の太さを細くする
弦を細くすると押さえやすくなるけど、音色も細くなってしまうからあくまで弾きやすさの視点での応急対応です。
今までのトレーニングやストレッチ、ギターに慣れてくれば好きな太さの弦で好みの音色にしような。
1番細いアコギ弦だとパッケージに010-047と書いているEXTRA LIGHT(エクストラライト)があります。
今使用しているゲージより1つずつ下げて試してみると効果的です。
次に太いCUSTOM LIGHT(カスタムライト)
次に太いLIGHT(ライト)
握りやすい・抱えやすいギターを選ぶ
最近リリースされているギターには初心者の方にも弾きやすい仕様にしてくれているものがあります。
YAMAHAから販売されているSTORIAシリーズは少し小さめのギターで弦高も低めに設定されているし、ネックの加工も握りやすいようにされています。
これからギターの購入を考えている方は弾きやすいギターを初めに手にしてみるのも良いですね。
Ⅰ、Ⅱ、Ⅲとギターの素材が違うので好きな見た目で選べるのも、さすがのヤマハさんです。
続ければ誰でも弾けるのがギターの魅力
結局、小さな子でもギターが弾けるのだから手の大きさはそこまで関係ないってことだね。
最初は大変かもしれないけど、ほとんどのコードやフレーズも柔軟ストレッチやトレーニングでなんとかなるんだ。
押さえるのが難しいと感じるコードでも押さえる指の形を変えたり、似たコードに変えれば意外と簡単に弾けたりしますので「⚪︎⚪︎コード 押さえ方」とかで調べてみましょう。
ゆっくりトレーニングしながらギターを徐々にできるように楽しんでいきましょうね。
参考になれば嬉しいです。
ではまた!
イノ