ギターのコンディションが整っていないと正確にチューニングできなくなってしまうんだよね。
チューナーでは合っていてもフレット間でピッチの細かいズレが起こってくるんだ。
ピッチのズレを確認する時に用いられる確認方法が「オクターブチューニング」です。
調律段階ではなく、その前のギターのコンディションを確認するための調整になります。
オクターブチューニングとは
ポイント
押弦と開放弦を鳴らした時にチューニングに差異がないか確認する方法。
アコギの場合はネック反りやサドルやナットの摩耗、弦の劣化などが原因。
エレキギターの場合は加えて、サドルのズレなどが原因になってきます。
これらの原因で押弦した時にピッチのズレが生じているのであれば、チューナーでいくら合わせようと直ることはありません。
より正確な音を捉えるためにはギターのコンディションから直さないといけないってことだな。
オクターブチューニングの手順
チューナーは出来るだけ正確にチューニングできるものを使いましょう。
tc electronicのクリップチューナーは見やすくて、反応速度・精度も最高峰なのでおすすめです。
ハーモニクスのやり方
・上の写真のように12フレットの真上を軽く指を添える。
・弦で弾いた瞬間に添えていた指を離す。
すると各弦でこのような「ポーン」という音がするはずです
この時に生じるズレを確認しましょう。
ちなみにアコギの場合は12フレットをハーモニクスと押弦した音は完璧に合うことはありません。
1、2メモリくらいのズレでも響きに大きな差を感じなければ正常です。
あと、当たり前ですが、弦を押す力が強すぎると音が♯しますので力まずに普段押さえている感じで押弦してあげましょう。
大きなズレがあった場合の調整方法
アコギのオクターブが大きくズレる原因
・ネックの反り。
・サドルやナットが摩耗、変形している。
大きな原因はこの二つになります。
ネックの反りが原因の場合
ネックの反りには「順反り」と「逆反り」があります。
自分のギターがどちらに反っているか確認するには
1フレットとギターの最終フレットを押さえて、12フレットと弦の隙間を見てみよう。
少し見づらいですが、隙間がほんの少しあるくらい(ハガキが一枚入るくらい)であれば正常なネックになります。
ポイント
隙間が目に見えてある場合は「順反り」。
逆に隙間が全くなくフレットと弦が引っ付いてしまう場合は「逆反り」の可能性が高いです。
どちらかに反っている場合はギターのトラスロッドを回してあげて、調整も可能です。
詳しい調整方法は過去の記事書いてあるから、ぜひ参考にしてください。
自分で調整するのが難しい方はリペアショップや楽器屋さんに調整を頼みましょう。
ギターの調整は一歩間違えるとギターを壊してしまう可能性もあるので、慎重にしましょう。
サドルやナットに異常がある場合
このパーツが摩耗していたり、変形している場合はできるだけメンテナンス専門の人に見てもらおう。
アコギの場合はエレキのようにパーツが細かく分かれていないので、個人ではなかなか細かなオクターブ調整ができません。
調整自体もパーツを削ったり、サドルやナット以外にも原因がある場合は部品の交換が必要になってくる可能性があるので職人さんにトータルで見てもらった方が安心です。
気持ちよくギターを弾くためにはオクターブチューニングを
弾き語りは特に歌とアコギしか音がないから、ピッチのズレは演奏のクオリティに直結するよね。
もちろん、バンドやアンサンブルの場合も一人だけピッチがズレていたら違和感に繋がる。
調律はそれだけ大事なベースのメンテナンスだな。
ギターは常に状態が変化しているので、弦を交換する際やメンテナンスをする場合は定期的にオクターブチューニングをしてコンディションを確かめてあげましょうね。
それでは今日はこの辺で。
イノ