どうも、こんにちは、BUMP OF CHICKEN大好き、イノと申します。
BUMP OF CHICKENの大好きな楽曲、ハルジオンを投稿しましたので、歌詞の考察をしていこうと思います。
ハルジオンという花
タイトルにある「ハルジオン」というお花ですが、
こんな花です⬇︎
ハルジオンは漢字で書くと「春紫苑」、春に咲く紫苑の花の仲間で別名「貧乏草」とも言われているそうです。
貧乏草なんて言われてかわいそうに思えるお花ですが、その由来も含めてハルジオンの歌詞を見ていきたいと思います。
この曲は藤原さんが夢の中で「ブリキのジョウロ」が転がっている夢を見たことからインスピレーションを受けて作成された楽曲だそうです。
ブリキのジョウロとは?
「視界の片隅」で揺れる白い花
虹を作ってた 手を伸ばしたら 消えてった
ブリキのジョウロをぶらさげて 立ち尽くした 昼下がり
名前があったなぁ 白くて 背の高い花
視界の外れで 忘れられた様に 咲いてた
色褪せて 霞んでいく 記憶の中 ただひとつ
思い出せる 忘れられたままの花
ジョウロで水を流しているところから曲が始まります。
水が光を浴びて、虹ができているけど、触ろうとしたら消えてしまいます。
虹ってバンプの曲でよく出てきます、触れないと解っているけど一度は触ってみたいモノ、みたいな表現で掲げられています。
そんな虹を触ろうとする中、主人公の傍に白い花が咲いています。
名前が付いていたかさえ分からない、ずっと咲いているそんな花。
いつだったっけなぁ 傷を濡らした あの日も
滲んだ景色の中で 滲まずに 揺れてた
いつだったけなぁ 自分に嘘をついた日も
正しいリズムで 風と唄う様に 揺れてた
いつの日もふと 気付けば 僕のすぐそばで
どんな時も 白いまま揺れてた 誰のタメ?何のタメ?
その花は泣いた時も傷ついた時も諦めた時も心の片隅で咲き続けています。
風が吹いても、雨が降っても、気付かないところで背の高い白い花は凛と咲き誇っています。
自分を見失ってしまいそうな時に見えるもの
生きていく意味を 失くした時
自分の価値を 忘れた時
ほら 見える 揺れる白い花
ただひとつ 思い出せる 折れる事なく 揺れる
その花はあなたが挫けてしまいそうな時、あと一歩足が動かない時、あなたの目に見えるようです。
雨風に負けず懸命に折れる事なく、あなたに何かを訴えかけているのです。
果たして、この花の意味は何なのでしょうか。
いつになっても何かを追い求める事は止めることはできない
虹を作ってた 一度 触れてみたかった
大人になったら 花で笑い飛ばす 夢と希望
ところが僕らは 気付かずに 繰り返してる
大人になっても 虹を作っては 手を伸ばす
幾つのも景色を 通り過ぎた人に 問う
君を今 動かすモノは何?その色は?その位置は?
2番の歌詞の冒頭で自分で作っていた虹=夢や希望、目標ということが感じ取れます。
夢や希望は大人になるにつれて無謀だし、馬鹿馬鹿しいことだと思い込む様になりがちですが、反面、それを追い求めることはカッコ良くて、素晴らしいことだと理解しているのです。
でも、夢なんて叶わない、頑張ることなんて辛いだけだ、繰り返して生きているのです。
夢なら どこかに 落としてきた
希望と 遥かな距離を置いた
ほら 今も 揺れる白い花
僕は気付かなかった 色も位置も知っていた
自分の中で根付く気持ちには嘘をついて遠ざけ続けます、それを突き動かすモノの価値や素晴らしさを知っているのに。
繰り返す涙とそれを糧に何度も咲いて気付かせてくれる花
虹を作ってた いつしか花は枯れていた
視界にあるのは 数え切れない 水たまりだけ
大事な何かが 音も立てずに枯れてた
ブリキのジョウロが 涙で満ちてった
まだ
虹を作っている すがる様に繰り返してる
触れられないって事も知りながら 手を伸ばす
名前があったなぁ 白くて 背の高い花
枯れて解ったよ あれは僕のタメ 咲いてた
気付くのが 遅くて うなだれた 僕の目が
捕らえたのは 水たまりの中の 小さな芽 新しい芽
ふと気付くと、逃げ続けた世界で知らぬ間にまた虹をジョウロで作って、水たまりが沢山できています。
水のやりすぎか視界の外れの花は枯れていました。
どれだけ過酷な状況に陥っても折れなかった花が枯れていました。
しかし、その花はまた新しい芽を芽吹かせます。
枯れてしまったのは決して悪いことではありません。
前のあなたとは少し違うあなたが歩き出した証です。
花は生きる目印、見つ続けるのも枯らすもあなた次第
生きていく意味と また 出会えた
自分の価値が 今 生まれた
枯れても 枯れない花が咲く
僕の中で深く 根を張る
ほら ここに 揺れる白い花
僕が気付かなかった 忘れられていた名前
僕の中で 揺れるなら
折れる事なく揺れる 揺るぎない信念だろう
何度希望や目標、生きる価値を打ち砕かれようともあなたを動かすのはあなただけです。
あなたは常に自分を突き動かす力を持っている、それを分かってほしいという歌なのだと思います。
何かをやり遂げるための信念の目印が、白い花、ハルジオンなのです。
ハルジオンは先ほど、「貧乏草」と別名があると書きましたが、とても生命力の強い花で比較的どんな状態の場所でも育てやすい植物です。
誰にでもこの力はあるのだと、作詞の藤原さんは言っているのだと思います。
多少、折れたり、環境が悪い場所でも咲き続けます。なので、花の手入れもできない様な貧乏な家の庭でも咲く様な花だから貧乏草なんて呼ばれることもあるそうですね。
ここで重要なのは、あくまで雑草の様に折れず、咲き続けるのはハルジオン(信念)であり、自分自身は雑草の様に這いつくばって生きろと藤原さんは行っているのでは無いと思います。
ハルジオンが根を張るのは地面、土であって、自分自身は土や水なのだと、その信念を生かすも殺すも栄養源である、土、水=自分次第であると、この曲は言っているのだと思います。
自分の大切にしているモノを抱え続けていれば、何があってもそれを希望に向け、必ずや自分自身の力で立ち上がることができる。
そんな枯れても再び花が咲く、何度も目標を見つけるための応援歌なのだと思っています。
メロディも後半につれてどんどん立ち上がる勇気が湧くくらい、熱くなる曲調になっております。聴いても歌っても本当に気持ちが高ぶりますね。
この歌詞解釈は頭に無かった!、という方は思い浮かべながら、もう一度「ハルジオン」をぜひ聴いてみて頂けると嬉しいです!
それではまた次回。
ino
魂込めて歌いました!:良ければお聞きください。