ギターを始めた時にぶつかる悩みの中でナンバー1と言えば?
Fコードが抑えられない!
音がキレイに鳴らない
指痛い
手首痛い
腕痛い
ギター辞めた(ギターポイっ)
と、純真無垢なギタリストに地獄のようなイメージを叩きつけてしまうのがこのFコード。
難しい割に曲の中に嫌と言うほど出てくるコードなので、ギターを続けるためにはできないと最大限にギターを楽しめないのも事実。
その悪魔のようなコードに打ち勝つためにはコツがあります。
Fコードの弱点を知り、ギターライフを更に楽しめるように頑張っていきましょう!
Fコードのダイアグラム
Fコードと検索すると大体こんな感じで出てくると思います。
ポイント
人差し指で1フレットの全ての弦、中指で2フレット3弦、薬指で3フレット5弦、小指で3フレット4弦という表記です。
Bmみたいにまたコード表の上に黒いかりんとうが乗っています。(難しいやつ)
このかりんとうのせいでギターを辞めていく人が多発するのです。
一番の悩みは人差し指
先程も書きましたが、人差し指で1フレット全ての弦を抑えるということが難しいのです。
どれだけ強く抑えても、2弦とか6弦がキレイに鳴らない、、、
であるなら
人差し指で全ての弦を抑えないで弾こうと思えば良いのです。
さっきと言っていることが違うぞ?
なんだそれ?笑と思われた方、すみません、本当にそういうことなのです。
人間の指の特徴上、人差し指の面全体で何かを挟むというのは力が入りづらくなっています。
1フレットを挟む人差し指と親指ってこんな感じですよね。
親指と人差指の先でつまんで力を入れようとすると結構強く力が入りますが、人差し指全体で挟もうとすると真ん中辺りは案外力が入りません。
それでもう一度Fコードの表を見てみましょう。
ポイント
Fコードって3,4,5弦は人差し指以外で抑えているので、その部分に人差し指に力を入れても全く意味がありません。
このコード表自体が紛らわしいのですが、本当に抑えているところ描くと⬇の様になります。
実際こう表記されることは無いんですが、抑えるべきところはこうなんです。
実際に意識するポイント
人差し指は側面で抑える
まず人差し指で抑える場所が大事です。
指の腹ではなく親指側の側面で抑えるように少し斜めにして抑えましょう。
人差し指が若干斜めになっているのが分かりますでしょうか。
といいますか、全体の指がヘッド側に斜めっていますね。
人に寄るかもしれませんが、指は腹より側面の方が肉が薄くて固いので弦を抑えやすい。
なるべくあなたの指で硬い部分を探して6,2,1弦が鳴りやすい位置を覚えて斜めにして抑えましょう。
1番のポイント:人差し指で橋を掛けるイメージで1フレットを抑える
先程の押さえ方でいくと1フレットは6、2、1弦だけを押さえれば良いということになります。
であれば、人差し指は指先と第二関節くらいに力を入れればOKということになります。
ポイント
指は真っ直ぐではなく軽く曲げて、人差し指で軽く握る様な感覚で、指の先と付け根だけに力を入れるイメージです。
なので実際この押さえ方で鳴らすと⬇
6,2,1弦だけを意識して抑えているので、実際は4,3弦はなっていません。
動画では6弦を抑える勢いで5弦も鳴っていますが、鳴ってなくても問題ありません。
フレットの際の際で抑えよう
先程の画像で人差し指は1フレットに乗ってるんじゃないかくらいのギリギリで抑えています。
ギターの構造上、同じフレット内ではそのフレットから離れていくほど強い力で抑えなければキレイな音が出ないようになっています。
他の弦もそう、指を開くのは大変だけど、毎日同じ指の形を練習していると慣れてくるから大丈夫。
親指は1フレットの2,3弦の裏くらいで支える
僕もFコードが押さえられない時は2弦が中々鳴らないことに悩んでいました。
ちょうど2弦を抑える人差し指の部分が柔らかくて音が出なかったのです、ズラすと他の弦が鳴らなかったり。
そんな時はフレットの裏側から力を掛けてあげましょう⬇
親指で押さえる位置でも挟む力の掛かり具合がかなり変わるので、2弦や1弦が鳴りづらい人は位置を変えてみても効果的です。
ギターはしっかり起こして弾こう
コードをキレイに抑えられない内は手元を見たくてギターが⬇のような感じで斜めになりがちです。
これの状態で弾くのは手首に無理な負担が掛かるし、普段弾かない体勢で練習するのは逆効果なのでやめましょう。
画像見てもらったら分かる通り、肩がすごく下がって脇を締めすぎて腕がどこから生えてるんだってくらい気持ち悪いポーズをしているな。
抑えて確認した後は姿勢を整えてからギターを元の位置にして弾くようにしましょう。
テコの原理を利用して抑える力を生み出す
弦を効率的に抑える力は何も指の力だけではありません。
体全体を使って、なるべく一つ一つに掛かる力を小さくして楽に抑えられるようにすると尚良しです。
ギターを弾く時は右利きの人は右腕と体で挟むようにして弾くと思います。
右腕にちょっと力を入れて左手を離すと自然とヘッド側が前方に出ます。
その力を利用して弦を抑えましょう。
図で解説すると画像のような感じ
右腕(右肘)で挟んで、前に出ようとしたネックの力を左手で抑えてあげるようにすれば、弦に圧力が比較的簡単に掛かって比較的楽に弾けます。
どうしても抑えられないという方はこの方法を試してみて徐々に慣れていくのがおすすめです。
番外編:Fコードの簡略化とギターのセッティング
コードの簡略化
先程のFコード表⬇
これがどうしても習得できなくて人差し指では抑えられないという方はなんちゃってFコードを使いましょう。
なんちゃってと言ってもそんなに元のコードと聞こえ方はほぼ一緒です。
6弦を鳴らさないで他の弦は抑える方法です。
ポイント
人差し指で1,2弦の1フレットをまとめて抑える、中指で3弦2フレット、薬指で5弦の3フレット、小指で4弦の3フレットを抑え、親指で6弦は鳴らないように軽く触れるだけです。
実際に鳴らしてみると⬇の感じ、最初が6弦なし、後が通常のFコードです。
微妙な違いですよね。
この押さえ方でも代用はできますので、どうしてもすぐにライブがあってFコードを弾かなきゃいけないとかいう人は使っていいと思います。
6弦のルート音がないので少し厚みのない音になってしまいますが、代用は十分出来ます。
もう少し頑張れる人は先程の押さえ方で親指を握るようにして6弦の1フレットを抑えると通常のFコードと同じ押さえ方になります⬇
これは結構手の大きさによると思うから、できそうな人はチャレンジしてみても良いかも。
ギターの弦高が高すぎるとそもそも弾けない(弦高の確かめ方)
6弦の12フレットとの隙間が3mm以上になると弦高が高く、弾きにくいギターと一般的には言われています。
簡単に弦高が高いか測る方法として、試しに1円玉を2枚用意して重ねてみましょう。
1円は厚みが1.5mmなので2枚で3mmとなります。
これをギターの6弦側の12フレットとの隙間に入れてみましょう。
写真のように挟まって落ちなかったり、弦を押しのけて隙間に入る状態であれば、弦高はそんなに高くないです。
逆にスルリと落ちてしまった方は弦高が高い場合があるのでギターショップなどに行って、弦高調整で6弦が3mm以下になるように合わせてもらいましょう。
まとめ:Fコードは体の仕組み、全体を使って弾こう!
Fコードはみんながぶつかる壁、でも、絶対に弾けるようになるから安心して。
今回紹介したコツは出来る限り、指の負担を減らして、少ない力で弾けるようになる方法です。
これを全て試して、めちゃくちゃ練習したけど、それでも難しいという場合は握力がめちゃくちゃ低い可能性もあります。
ギターに握力は関係ないっていうけど、たまにびっくりするくらいに力が弱い方もいますので一概には言えません。
だからといって握力を鍛えるグッズを買えってことではありません。
弦を抑える方の手をグーとパーで交互に閉じて開いて(勢いよく)を1セットとして繰り返して100セットくらいしてみましょう。
それだけでも50セットくらいで結構疲れるって方は握力が弱めの方の可能性が高いので、一日の筋トレとしてチャレンジしてみましょう。
それが苦で無くなってきたら、ギターに使うには申し分ない握力になっているはずなのでそこまで頑張ってみましょう。
Fコード攻略のポイント
・人指し指の側面で抑える
・人差し指で抑えるのは6,2,1弦のみを意識する
・人差し指で橋を掛けるように端と端に力を入れる
・なるべくフレットの近くで抑える
・ギターはしっかり起こして弾く
・それでも難しければ右腕の挟む力を加えて、テコの原理で抑える
あとはコードを抑える基本ですが、指をしっかり立たせて(寝かせない)他の弦に触れないように手首を前に突き出す感じで抑えること。
更に基本の基本ですが、爪は絶対に切っておきましょう、爪が邪魔したら絶対にキレイな音がなりません。
あのガールズバンドのチャットモンチーのギターボーカル:橋本絵莉子さんもデビューしたての時になっても、Fコードがキレイに弾けなかったそうです。
そう考えれば、そこまでFコードにこだわらなくても音楽は十分楽しめるのかもしれませんが、弾けたらあなたの自信に繋がるのは確かです。
みんなが難しいと言っているFコードができればギタリストとしても大きな大きな一歩を踏み出すことができます。
めげずに楽しんでいきましょう。
お役に立てれば幸いです。
イノ