どうも、こんにちは、弾き語り大好きおじさんのイノと申します。
昔、友人から
「世界一使われてるカポタストって、シャブらしいよ」
って、言われてことがありました。
シャブって何か変な名前、、やばいク○リの名前みたいで、ほんとに良いんかい、と思っていた時もあったり、なかったり。
そんな話は置いて、世界一って話があるから、ギタリストの人は一度は耳にしたことがあるカポタストの種類なんじゃないでしょうか。
自分も1種類だけですが持っていて、良いところ、イマイチだなと思うところをまとめてみましたので参考にしていってください。
そもそもカポタストのSHUBB(シャブ)とは?
公式のホームページによると、どうやって割り出したか分かりませんが、世界中で愛用者が100万人くらいいるそうです。
ビギナーからプロまで、取り敢えず迷ったら、シャブ買っとけみたいな風潮があるくらい良質なカポタストとして有名です。
個人的に良いところ、イマイチなところは後ほど書きますが、先に他のカポタストにはない特徴や魅力を書いていこうと思います。
品番の見方
シャブの品番を見ると
C-1A
のような表記で(アルファベットー数字+アルファベット)の並びで品番が表記されています。(アルファベットー数字、だけのもあるよ)
パッと見、見た目は一緒そうなのに品番が違うものが沢山あります。
この文字がそれぞれ何を示しているのかと言うと
C(最初のアルファベット) | 製品名、いわゆるシリーズ名(オリジナル、ライト、デラックス)、使用素材がそれぞれ違う |
1(間の数字) | 対応のギターを示している |
A(最後のアルファベット) | カラーや素材、塗装仕上げが異なる |
ざっくり書くと⬆の意味を示しています。
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
製品名による違い
最初のアルファベットは3種類あります。
C(オリジナルカポ) | ブラスを使ったシャブの昔からあるスタンダードシリーズ |
L(ライトカポ) | アルミ素材で作られているため、その名の通りCより半分ほど軽いシリーズ |
S(デラックスカポ) | ステンレスを使用し、耐久性や腐食に強いシリーズ、デラックスとは書いてあるけどデカくはない |
ちなみに自分はステンレスで耐久性の高いSシリーズを持っています。
対応ギターは数字で分かる
真ん中の数字は大まかに対応ギターを示していて
1 | アコースティックギター向け |
2 | クラシックギター |
3 | 12弦ギター |
4 | エレキギター向け |
5 | バンジョー |
7 | 4〜2弦または5〜3弦だけを抑えて、オープンD、オープンAチューニング等をするための特殊カポ |
8 | 5〜1弦または6弦〜2弦だけを抑えて、ドロップDチューニング等をするための特殊カポ |
9 | ウクレレ |
こんな感じで1〜9(なぜか6はない)、の数字にはギターの種類が意味しています。
実はにアコギとエレキの指板はR(アール)というものがあり、若干丸み帯びていたり、平らだったりとギターによって指板の形状が違います。
基本的にはアコギは平ら、エレキは少し丸み帯びている形状が多いです。
指板の形状だけではなく、クラシックギターや12弦ギターはそもそも指板の横幅が大きいので、アコギ用のカポを付けても長さが足りなかったりします。
アコギでも指板のアールがキツイのもあるのでアコギ用で全てのアコギに対応するとは限りません。
あくまで目安、キレイに音が鳴らなければエレキ用のモノを試してみても良いと思います。
それぞれにマッチしたカポを使用することで楽器の本来を音を引き出すことができるのがシャブの魅力の1つでもあります。
これだけの種類に対応してカポを作っているところは他にありません、これが沢山の人に利用されている要因の一つかもしれませんね。
最後のアルファベットはカラーや塗装の違いを表している
A | ブラス/アンティークフィニッシュ |
B | ブラス(素材・カラー共通) |
K | ブラス/ブラッククローム |
N | ブラッシュドニッケル(素材・カラー共通) |
R | バンジョーのラウンド指板用 |
BLACKやGREENのカラー表記 | 表記のカラーを示している |
アルファベット無し | ブラス/ニッケルメッキ |
Lシリーズはニッケルメッキ固定、Sシリーズはステンレス素材そのままなので最後にアルファベットはついていません。
ブラス(真鍮)やLシリーズにはカラーも何種類かあるので、ギターの種類が決まっていれば、お好みの見た目を選んで問題ないです。
実際に付けてみてレビュー(良いところ、イマイチなところ)
イイネ! 着脱に力が要らない
ネックの上から被せて、軽く握ってあげるだけで簡単に装着できます。
⬆このネジを回してあげることで締め付け具合を調整できます。
弦のテンションが高いものやエレキみたいにテンションの低いものまですぐに対応できます。
クリップタイプとかだと握力トレーニングか?ってくらい握るのに力がいるカポもあるので、女性や子供さんには非常に使いやすいと思います。
イイネ! 控えめな見た目でシンプル
自分が持っているのはステンレス製のS-1という種類ですが、余計なギラツキや突起物もなくこじんまりと収まってくれています。
地味に良いなと思ったのはクリップタイプみたいに突起物が無くて、弾いている時に腕の邪魔に全くならないところ。
見た目の大きさが少し違うだけで、弾いている気持ちよさが結構違います、思い切り弾けるというか、圧迫感がないので心地よく弾けます。
その他のスタンダードのC-1とかも価格がS-1よりお手頃で初めての方にもおすすめです。
イイネ! 着けてもチューニングの安定性が良い
カポを着けると半音上げたつもりでもカポの力が強すぎて、チューニングが思ったよりズレるといったことが起こりがちです。
シャブは沢山の人に愛用されているだけあって、その点は安定性が高く、ギターの元々の音質をほとんど変化させることなく、キレイにチューニングを変化させる事ができます。
シャブを1カポに着けてチューニング⬇
比較でKyserのカポ⬇
比較、ダダリオのカポ⬇
うーむ、思ったよりどのカポも優秀すぎる(とぼけ顔)
6弦はどのカポも若干ズレが大きいけど、他の弦は割とどれも安定していますね!
強いて言うなら、Kyserは2弦もちょっとズレが大きいかなと思いました。
イマイチ! 片手で着脱がやりにくい!
シャブはスクリュー式と言われるカポでクリップ式と違って、片手では着脱が少ししにくいです。
片手で出来なくはないですが、瞬時にキレイに付け替えれるかと言うと微妙なところ。
ライブとかでもたつきたいくない人には少し使いづらいかもしれません。
片手で付け替えてみました⬇
取る時は早いけど、着ける時は少し時間がかかる感じです。
イマイチ! ヘッドに挟めない
クリップタイプなら⬆の画像のように挟んでも落ちることはないのですが、シャブは構造上ヘッドに挟んでおくことができません。
ネジの力で押し込むだけの構造なので、ある程度厚さが無ければ固定することができないのがシャブのカポタスト。
スタジオや出先で置く場所がない時は困ったりします。
あと適当に置くと結構な確率で失くします。。。
「おーい、シャブカポやーい、どこ行った〜?、、、」
カポに限らず、ピックなどギタリストは小物をなくしがち、ポケットに入れたりして失くさないようにしましょう。
まとめ:シンプルイズベスト、カポの入門はここからでも良い
今回は有名なカポタスト、SHUBB(シャブ)について書いていきました。
スクリュー式の中でも着けやすく、力も要らずに着脱できるので他のカポと比べると使い勝手はシャブが群を抜いています。
挟む時にかったい、かったいカポを買ってしまうと挟む度に手が痛くてイラッとするから、カポ着けるのが嫌になりますよ、ご注意ください(僕だけかな?)
手のひらに収まるコンパクトさなのでカバンのポケットや筆箱の中に入れていてもいざという時便利だと思います。
音質の安定性も高く、挟む力も調整できるので好みに合わせて、テンション感を扱えるのも非常に良い。
ギターに合わせて、形状のバリエーションを用意してくれているのもシャブの大きな特徴、かゆい所に手が届く、唯一のカポです。
昔、ギターを弾いている知り合いのおじさんにシャブを持っている人がいて、その方は17年くらい同じシャブを使い続けていても壊れずに使えていたようです。
失くさないのも凄いけど、耐久性も抜群だと思います。
イマイチなところをどう捉えるのかは使う方の状況に寄るので何とも言えません、あくまで個人的な意見として参考にしてください。
皆様のお役に立てれば幸いです。
ではまた!
ino
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