普段はハンドドリップでコーヒーを楽しんでいる自分ですが、今回は「コールドブリュー」での抽出方法をいろいろ試してみたよ。
コールドブリューなんて最近はかっこよく言っているけど、要は「水出しコーヒー」のことなんだぜ!
昔から親しまれている言葉だと「ダッチコーヒー」と言われてるな。
元祖水出しコーヒーのダッチコーヒーはドリップコーヒーには適しにくい「ロブスタ種」の豆を飲みやすく抽出するために考えられた方法です。
今やコーヒーショップやロースターで手に入るコーヒー豆はほとんどが「アラビカ種」になるので厳密にいうとダッチコーヒーではないのかもしれませんが、アラビカ種の豆を使ってももちろん美味しく水出しコーヒーが作れます。
今回はコールドブリュー抽出(水出し)の特徴と簡単な抽出方法、味わいのレビューを記録していこうと思います。
コールドブリューの特徴、美味しさとは
大きな味わいの特徴として、お湯を注ぐドリップコーヒーと比べて苦味が控えめで豆のコクと甘味、酸味をしっかりと味わう事ができるのが特徴だね。
ドリップコーヒーはお湯の力で豆のガスを抜いて、しっかりと豆にお湯を染み込ませる事により、豆の持つ味わいを最大限に抽出できるのが良いポイントです。
お湯で抽出する事で「苦味」や「コク」、良いか悪いか豆のアクによる「雑味」が引き立ちやすくなるのも特徴ですね。
水出しコーヒーは時間をかけて低温で抽出するから苦味や雑味が出にくく、甘さやコクのあるすっきりとした味わいになりやすいんだ。
コーヒーはあくまで嗜好品なので、この違いが美味しいか不味いかは人によりますが、1つの楽しみ方として知っておいて損はないですね。
コールドブリューにおすすめの豆
いろんな豆で試してみたけど、トータルで考えると「浅煎り」寄りの豆を使うとコールドブリューを楽しめるのかなと思いました。
上でも書きましたが、甘味やコクの出やすいコールドブリュー。
苦味の出やすい「深煎り」よりも特徴の似た「浅煎り」の豆を使った方が抽出方法の力を最大限に味わう事ができるでしょう。
ポイント
種類の表記的には
・エチオピア(モカとかイルガチャフェとかグジ等書かれていたりします)
・パナマ
・コスタリカ
・ドミニカ
・イエメン
・ルワンダ
お店の焙煎方法によって異なりますが、上記した豆の種類は比較的浅煎りが多い印象です。
100均商品で出来るコールドブリューのやり方
一応水出しコーヒー用のボトルなんかも販売はされているけど、それだけのために容器の場所を取るのも嫌なのでなるべくドリップコーヒーの器具でやってみたよ。
粉量に対しての水の量は?
基本的にはいつもドリップコーヒーで豆10gに対して抽出している水量でOKです。(蒸らしのお湯は除く)
僕はいつも10gに対して約130mlのお湯を抽出しているので、今回は30gに対して約390mlで抽出していきます。
これで最終的に360mlくらいのコーヒーが出来上がります。
用意する物①:コーヒ豆(挽いたやつ)
当たり前ですが、豆を挽いて粉にしておきましょう。
手挽きミルならタイムモアのC2MAXがおすすめ。
挽き目はかなり均一、30g一気に挽けて回すのもめちゃくちゃ軽いぞ。
粉になっているものを買ってきてそのまま使ってもOK。
用意する物②:100均のお茶・だしパック
今回はダイソーさんで購入しました。(コーヒーコーナーや和食器コーナーにあると思います。)
僕が購入した時はサイズが2種類あって、こちらは大きいサイズ。
大体30gで割と余裕があります、40g以上になると蓋を閉めても粉が水に漬けると多少漏れやすくなるので注意です。
用意する物③:コーヒーサーバー
コーヒーパックを漬け込むためのサーバー、お持ちの物なんでも構いません。
作りたい量によってサイズを使い分けましょう。
今回はほぼ400mlの水量なので400mlのサーバーだと漬け込む時に溢れてしまうのでちょっと大きめのサーバーを使用します。
お茶・だしパックに粉を入れて蓋をする
袋に粉を入れたらパックの縁を裏返すと蓋になるので水に浸けても粉が溢れ出てこないので安心、100均なのにクオリティすごい。
水を張って、パックを投入する
水に浸けてもパックが浮いてくるから、少しの間は手でおさえて粉に水を吸わせてあげると良いよ。
あとはこれを一晩冷蔵庫に寝かせれば完成。
完成品
しっかりコーヒーの色になっているね。
サーバーの底に濃い液が溜まっているから飲む前はしっかり混ぜてから飲もうな。
牛乳でもやってみた
飲んでみた感想:超すっきりだけどコクと甘みで飲みやすい(浸け過ぎ厳禁)
総評をするとかなり爽やかに飲めるコーヒーが出来上がるよ。
でも、浸ける時間は一晩(8時間ほど)が限界だと感じたよ。
お湯で淹れたような苦味のあるキリッとしたコーヒーではありませんが、ゴクゴク飲める濃厚なのに変に舌に残らない爽やかな味わいに感じました。
一度、寝る前に準備をして次の日の仕事終わり(ほぼ24時間後)に飲んでみましたが、苦味や渋み、舌に残るようなえぐみが顕著に出ていました。
特にミルク出しの方は更にネガティブな印象の味が早く出やすかったです。
ミルクは元々、舌に残りやすいからコーヒーの成分も相まって味を感じやすくなるんだ。
ミルクを使う場合は6時間くらいの浸け込みが個人的には美味しかったです。
アイスコーヒーとはまた違う味わい
アイスコーヒーはお湯でドリップした物を冷やすからドリップした時の温度や湯量、抽出速度に左右されるんだ。
コールドブリューは豆や挽き目を変えなければ、ある意味毎回一定の美味しいコーヒーが飲めるよな。
コールドブリューしたものを温め直して飲んでみても、またドリップコーヒーとは違う温かいコーヒーを楽しめるので奥が深いですね。
コールドブリュー(水出し)であれば、ドリッパーやフィルターが必要ないので簡単に美味しいコーヒーを楽しめる手段のひとつとしても優秀だと思いました。
興味を持たれた方はぜひ一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
参考になれば幸いです。
ではまた!
イノ